シングルチャンネルビデオ 15分
歴史に残ることなく消えゆく個々人の経験や記憶から物語を抽出し、再構成することで自身の作品へと接続する。開港以来、国際色豊かな港町として栄えてきた神戸は、日本初の欧州航路が開設された際、横浜・下関と共に寄港地となり、国際港湾都市としてさらに発展してきた。明治30年に日本郵船が神戸-台湾・基隆(ルビ:キールン)間の内台連絡航路を開設、台湾総督府命令航路となる。戦前神戸港には外国の巨大客船が次々と停泊する一方、同航路は週に4・5日に1回の割で神戸港と基隆港を結んでいた。本芸術祭では、船で台湾から神戸に渡ってきた人々をテーマに、故郷とは何かを問う新作を制作する。
協賛:株式会社資生堂
協力:神戸華僑博物館 中華民國留日神戸華僑總會